大丈夫?と見るか、大丈夫!と見るか
ここのね自由な学校でのどんぐり
こんにちは!
のんびり学習まるっとです。
私、この4月から大分県豊後大野市にあるフリースクール・オルタナティブスクール「ここのね自由な学校」さんで、どんぐりを導入するお手伝いをさせていただいております。
今日は私がここのねさんでのお手伝いを通して感じたことを、残しておきたいと思います。
少し長くなりますが、お付き合いください。
今年3月の終わり頃、私に届いた一通のDM。
「どんぐり倶楽部をここのねに取り入れようと考えているのですが…」
それは「ここのね自由な学校」のスタッフももちゃんからのDMでした。
それからとんとん拍子に話は進み、ここのねさんでのお手伝いが始まりました。
まずは子ども達とどんぐり体験会を行いました。
私の自己紹介や、どんぐりの説明をし、みんなで同じ問題を1問解きました。
その体験会である女の子が言っていたこと。
「私はずっと算数が苦手で嫌だったけれど、こういう楽しい問題や解き方もあるんだと、出会えたことがすごく嬉しいなと思った!」
「本当に算数苦手やったん?こんなに描けるのに?」
と言いたくなるぐらい、一生懸命絵で考えているのがよく分かります。
そして絵で考えるからこそ、彼女は「問題の意味がよく分かるようになった」と言います。
ここのねさんはプロジェクト学習が主な活動のようですが、
学習面ではこれまでドリルなどの問題集を個別に進めていたようで、
でも「これでいいのだろうか…」という疑問が沸き上がった時にどんぐりに出会ったと言います。
そして私が見る限り、全体的に算数に対する苦手意識が強いのも感じました。
そんな彼ら彼女らが今、どんぐりを一生懸命考えています。
「どんぐり楽しい!校長先生にも今度見せる!」とスケッチブックを学校に持って行った子もいれば、算数嫌いの子がどんぐり1問をずっと考えている子もいるのです。
それでも今まで問題集などで「この問題はこう考える、こう解く」と教わってから問題を解いてきた子達にとって、
「どんぐりは自分の力で考えるんだ」「間違いは宝だ」などと言われることは簡単に受け入れられるものでもありません。
自分には無理だ、と思っていたり
意味が理解できず「どういうこと!?」と悩んでいたり
イライラする時もあったりします。
でもそういう反応やどんぐりの作品を通して、その子の苦手な部分が見えてきたり、
それを他の面でどうサポートできるかを考えたり、
毎回どんぐり後にこどもたち一人一人の振り返りをスタッフ間で共有されています。
ドリル学習では見えてこなかった子ども達の勉強面での困りごとに気が付けたのは、
スタッフの方々にとっても意味のあるどんぐり1学期になったのでは、と感じています。
ある子に「どんぐりが解けなかった時どんな気持ちになる?」と聞くと
「解けないのは残念だけど、ここまで頑張ったんだからまた頑張ろ!って思う。」
とても繊細でお勉強にあまり自信が持てなかった子がこんなに前向きになれるなんて。
ここのねさんがどんぐりを導入してくれて、本当によかったなぁと思います^^
ももちゃんもこうちゃんもとても勉強熱心で、
どんぐりのことも分かろうと学んでくれています。
だから、この1学期でだいぶお二人で進められるようになりました。
2学期は私は時々お邪魔する形になりますが、引きつづきサポートをさせていただきます。
どんな時も一方的な押し付けでなく、子ども達と丁寧に言葉を交わすここのねさん。
フリースクールに行ったことがなかった私にとっても毎回学びが多く、考えさせられる1学期でもありました。
写真はないけれど、スタッフのゆかちゃんの子ども達に対する優しい眼差しも、振り返りで一生懸命メモを取る姿も、私は尊敬しています。
勉強させていただいているのは私だと、つくづく感じています。
私を招いて下さって本当にありがとうございました。
2学期も楽しみましょう!
子ども達に任せる。
こんにちは。
のんびり学習まるっとです🌻
今日は7月末に行われた「1学期どんぐりお楽しみ会」について残しておきたいと思います♪
学期に一度行われるお楽しみ会、今回は各クラスでやりたいことを決めて、子ども達にお楽しみ会を作ってもらいました!
どんぐり6年目の我が家の話
こんにちは。
のんびり学習まるっとです。
もうすぐ1学期も終わりですね。
4月に三男が一年生になり、三兄弟みんなランドセル背負って学校に行く姿は、何度見てもジーンとくるものがあります。
今日は毎年残している、その3兄弟と母である私のどんぐり6年目を振り返りたいと思います!
■三男(小1・どんぐり2年目)
年長さんからボチボチ始めたどんぐり。
それまでお絵かきを全くしなかった彼は、どんぐりを始めて以来、
描かない日はないというぐらい絵を描くことが好きになりました^^
そんな調子で1週間に1問どんぐりを解いてきましたが、
99.9%お宝行き。
今はそのお宝解き直しをしています。
その解き直しの中に、きらりと光るものがあったり、去年はできなかった見え方ができるようになっていたりとその成長ぶりに驚いています。
でもそれはどんぐりがよく解けるようになっている!ということではなく、
ゆっくりでも、彼が自分の力で歩いているんだなぁということにグッとくるものがあって。
学校も勉強はやはり大変そうだけど、
その中で彼が頑張っているのを知っているし、
他に何を求めることがあろうか?と、彼の歩みをただただ愛おしく思うだけです。
三男君とこれからゆっくり歩んでいこうと思います。
■次男(小3・どんぐり4年目)
現在2MXの真ん中あたり。
彼はとにかく気分に波がある。
それがどんぐりに如実に表れます。
長期休みのゆったりとした期間はどんぐりものびのびと楽しそうに取り組むし、学校がちょっと大変だったときのどんぐりは荒れる(笑)
でも始めるときはいつも楽しそうに始めるので、こちらも今日は疲れてそうとかが分からず、やってみると「あぁ今日はダメな日だったんだな」と分かります( ;∀;)
ただ、荒れたな、という時ふてくされていたり、全然違うことをしていたりとどんぐりから離れるけれど、
「あーそういうことか」と突然戻ってきて解こうとするので、
私も放っておいて様子を見ています。
それで気持ちが落ち着いて向き合おうとするならそれでいいし、
やっぱダメだ!もそれでいい。
焦らずいこう。
そしてこれはどんぐりの効果だなと感じるのは彼の読解力。
それは勉強でも感じるし、
日々の言葉のやり取りの中でも感じる。
山あり谷ありでこれまで続けてきて、
きっとこれからもこんな感じなんだろうなと思うけれど、
それも彼。
あるがままを見守ります。
■長男(小6・どんぐり6年目)
私のどんぐりは彼と共にありました。
彼と2人で楽しく始めたどんぐりは、今では教室で29名、通信添削で10名のどんぐりっ子と繋がることができました。
始めた当初、どんぐりをしての効果とか、将来的に身につく力なんてものは特に興味がなく、
ただただ
「どんぐりって楽しいね~」
「絵で考えると答えが見えてくるのが面白いね~」
という気持ちだけで彼とどんぐりをし、この面白さを誰かと共有したい!と教室を開きました。
そういう中で私も認識不足だったり
いろいろ間違えてきました。
そんな6年間、母に付き合ってくれて彼には感謝しかありません。
彼もようやく6MXに入りました。
問題の最初の設定部分のお絵かきが楽しくて仕方がないのは、1年生の頃と変わってない(笑)
勉強でいうと、算数の倍や割合、少数など小5,6で習う子ども達がよく苦手とする部分はただ問題が解けるだけでなく、その考えを自分のものにして使いこなせてきてるな、と感じます。
「どんぐりでずっと倍とか絵に描いてきたから、なんかよく分かるんよ。」
そう言います。
そんな彼は小4ぐらいまでは算数が苦手でした。
それが小5からの算数は楽しい!に変わりました。
国語も得意ではなかったけれど、小6になってグッとできるようになったのを感じます。
「どんぐりはあと伸びする」と言われているけれど、それを体現しているなーと思います。
なによりそれが、たくさん問題を解かせて鍛えてきた力ではなく、
彼のペースでストレスなく、のんびりどんぐりを解きながら身につけた力だということが私は嬉しい。
どんぐりラストイヤーの彼がどこまで進めるかな~?というのは私の楽しみではありますが、進めなくても進まなくても、立ち止まっても、それも良し。
親の気持ちなんて気負わず、思うままに進んでほしい。
3兄弟。
性格も持っているものもそれぞれ。
どれがいいとかではなく、それぞれにみんな素晴らしい存在。
私が心からそう思えるようになったのは
教室の子ども達の成長を見てきたから。
ゆっくりな三男も
気持ちに波がある次男も
これまでの長男との6年間も
いろいろ不安で、どうしようどうしよう、わが子が周りについていけてないとか、先回りしていろいろやらせたかもしれない。
教室で5年間、50人50通りの成長を見させてもらったから
「あるがままで大丈夫。あなたは100%素晴らしいから、自分のペースで進めばいいよ。」
と心から言えます。
そう思えるようになった私の6年目どんぐりでした^^
「は!!わかった!そういうことか!!わかっちゃったー!」
こんにちは。
のんびり学習まるっとです。
前回の投稿は…去年の7月( ゚Д゚)
最近はインスタやFBを中心に発信していたので、長らくこのブログを放置してしまいました。
(「のんびり学習まるっと」で検索していただくと出てきます^^)
2023年はブログもぼちぼち更新していくぞ!…と思いながらもう4か月経ってしまいましたが( ;∀;)
少しずつまた再開していきたいと思います!
今日は通信添削コースの方からいただいたメールをご紹介します。
小2の終わりに彼女が解いた問題がこちら(おうちどんぐり歴3年)。
【2mx25】
「ダンゴム市の人口は、みんなで720人です。今、男の人の列と、女の人の列に各々1列に並んでもらっています。列は、女の人の列が男の人の列よりも20人多いことが分かりました。では、男の人の列には何人が並んでいるでしょう。」
彼女がこの問題を考えていく過程がとても興味深かった!
以下、お母さんのメールです。(掲載許可いただいております)
この日彼女はカフェでお母さんとどんぐりを解いていました。
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の瞬間がこちらのお写真
どんぐり5年目の息子たちとその母の話。
こんにちは。
のんびり学習まるっとです。
我が家がどんぐりを始めたのが長男小1の6月。
それから毎年6月には我が家のどんぐりの記録を残していたのですが…今年は気が付けばもう7月( ゚Д゚)
まぁいいか。
今の我が家のどんぐりを残しておきます!
・長男(小5)
この子と歩んできたどんぐり。
長男がいなければ、どんぐりに出合うこともなかったかもしれません。
紆余曲折ありましたが、5年目の今「あぁ…この子見えているなぁ」と実感することが多くなったような気がします。
それはどんぐりで、学校のお勉強で、日常生活で、どんぐりで育んできた「視考力=思考力」を側で感じます。
どんぐりっ子は「あと伸びする」なんて言いますが、本当だなと思います。
そんな彼も、どんぐりが今お宝にならないかと言われるとそうでもありません。
先日お宝になった問題がこちら。
4MX61
「100円のかごに80円のももと60円のりんごを、あわせて15個つめて、1200円にしようと思います。ももとりんごを、それぞれ何個つめればいいでしょうか。」
1回目は「あぁ~~~????」と嘆きながら解き、答えが出ずお宝になりました。
翌週「ちょっと考え方を思いついたからもう一度解いてみたい」というので解きなおしましたが、不正解。再びお宝に。
それから1か月後、学校から帰ってくるなりこう言うのです。
「お母さん!あの問題を学校で解いてきた!」
えぇ!?
突然考えが思いついた!?
自由帳の、なぜか裏表紙に解かれたこの問題。
しかも正解している。
どうやって思いついたの?と聞くと、
「学校の図書館でコナンの算数ミステリーの本を借りて読みよったらな、
そこに『つるかめ算』っていうのが出てきて、その問題がどんぐりの問題に似てたから、これなら解けるんやないかなーと思ってやってみた!」
名探偵の登場かよ( ゚Д゚)
つるかめ算ってご存じですか?
学校では扱わない、中学受験で出題される特殊算の一つです。
【中学受験】鶴亀算とは?解き方やわかりやすい教え方・小学生におすすめの問題集も紹介 | 学び通信 (manabitimes.jp)
どんぐり5年目にしてまさかコナンに教えてもらうとは…バーロォ(←コナンの口調で読んでほしい)
でもどんぐりで解いた問題がなんとなく頭に残っていて、それがつるかめ算にを知ったときに繋がり、わざわざ学校で解いてくるなんてかわいいなーと思いました^^
こんなこともありながら、彼とどんぐりをするのも残り2年。
ようやくここまで来たなという気持ちと、もう終わるのかという寂しい気持ち。
ここ最近は彼も思春期の入り口に立っているなと感じることが多く、難しい部分も出てきました。
この5,6年生での彼と私たち親の向き合い方を間違えてはいけないんだろうなぁという危機感もちょっぴりあります。
精神的に自立していこうとする息子。
今、親として試されている気がします。
・次男(小2)
年長から月に2問ほど解いて、1年生になり教室で本格的に始めました。
彼は言います。
「お母さん、オレの頭の中の80%はサッカーのことで埋め尽くされている。残り20%は生き物のこと。オレの頭の中に勉強が入る隙間はない…。」
お勉強は好きではありません(笑)。
そんな彼ですが、どんぐりは「嫌いではない」と言います。(好きとは言わない笑)
彼は気分にとても波があります。
だからすごく調子のいい時と、一度つまづくとすべて投げ出してしまうような時があり、なかなか難しいなーと思う1年でした。
でも、気持ちが落ち着いていたり、集中しているときは周りの状況に目もくれず取り組めます。
だからこっちが「1問はやらせよう」とか、気持ちが落ちている時に「がんばれ」などと言わない・思わないことが大事だなと思っています(誰に対してもですが)。
顔写真、加工いらず。
・三男5歳(年長)
2月に三男が5歳になりまして、これで息子たち全員どんぐりっ子になりました。
三男はどんぐり大好き!飴が食べられるから♪という理由で( ;∀;)
とはいえ、どんぐりも楽しんで絵にしてくれます。(週1問ペース)
たまに正解することもありますが、ほとんどがお宝行きです。
今は聞いた問題を楽しんで絵にすることが大事だと思うので、おそらく0MXはほとんどお宝になると思いますが、ゆっくり考えること想像することを味わってほしいです。
…という母の気持ちの持ちようが長男が始めたときと大きく違うところ。
長男が始めたときはこんなにおおらかな気持ちでどんぐりを見られず、
絵に描けないことや言葉を理解していないことにショックだったし、
できてほしいと思ったし、気づくように促していたこともありました(懺悔)。
そうやって子どもたちを自分の思うようにコントロールしようとしていたんだろうなぁと思います。
その頃は幼い子が3人いて、ワンオペ実家の援助もなしで、いつも疲れていたし、イライラすることも多かったし、自分の時間もない。
何より寝不足!
あの頃の育児を後悔することも多いけれど、あの頃踏ん張った自分もハグしたい。
長男のどんぐりはそろそろ終わりを迎えるけれど、三男が始めたことで私のどんぐり母としての時間はこれからも続きます。
息子たちと一緒にどんぐりに取り組めた時間は、子育て期の私のかけがえのない宝物です。
きっと私と似たような状況の中でもどんぐりを始めたい、どんぐりがうまくいかないと悩んでいる親御さんもいらっしゃるはず。
同じように育児に奮闘する母として、悩みに寄り添い、一緒に考えられる先生でいたいと思います。
私のこのどんぐりの5年間は、息子たちにたくさん学んだ5年間です。
そんな息子たちがプレゼントしてくれた私の似顔絵。
許さん。
次はどんなどんぐり6年目になるかな。
お読みいただきありがとうございました。
自分の答えを出す
こんにちは!
のんびり学習まるっとです。
先日、保護者さんに「先生はチャーミングですね」と言っていただきました。
その時悟ったのです。
これはグルメレポーターがおいしくはないものに出合ったときに「おもしろい味ですね」と言うような、
決してうまくはないが下手でもない、なんともいいようがない絵を見て「味のある絵ですね」と言うような、
気を遣わせてしまっている「アレ」だなと( ゚Д゚)
保護者さんに気を遣わせてるんじゃないよ?と自分を戒める日々です。
さーて!
先週ある通信添削の子の作品を見ていた時のこと。
2年生の女の子がこんな問題を解きました。
0MX07
「海と空の会話の中で どっちが 青いか話しました。海は 自分は信号機の青を6こつけたぶんくらい 青いと言いました。空は 自分は 海くんの青さの 半分の青さだねと 言いました。それでは ふたりの青さを合わせると どれくらいの 青さになると思いますか。」(原文ひらがな)
その子の描いた作品がこちら。
大人なら「海君の青さの半分だから6個の半分で3個分の青さだね」とすぐ理解できます。
でもこの問題はあえてはっきりと「空の青さは、信号機の6個分の半分です」とは書かれていないため、子どもたちはこの問題の意味をよく考えなければいけません。
だからこの問題を初めて解く子は色の濃淡で「半分だったらこれぐらいかなぁ」と表現する子が多く、この子もそう描いてくれています。
それを微笑ましく思っていたのですが、
「こういう問題にであったとき、自分なりに考えて、自分なりの答えを出そうとしてくれる子がどれほどいるのだろう」とふと考えました。
きっとこの問題も「え?どういうこと?意味わからんし。」そう言う子供も少なくはない気がします。
ちょうどその日の教室で小4の男の子がこんな問題を解きました。
2mx99
「友達10人でミニカード(レッドカードとホワイトカード)を買ったら7865枚も買うことが出来ました。このカードを同じ数になる様に10人で分けます。この時、一人ずつのカードが、半分はレッドカード、半分はホワイトカードになるようにするには、最初に最高で何枚、最低でも何枚のレッドカードを買っておく必要があるでしょう。」
私の教室では嫌がる子が多い(笑)レッドカード・ホワイトカード問題です。
その子は問題を聞きおもむろに7865÷10とひっ算を書きました。
7865枚のカードを10人に分けたときの一人当たりのカードの数をだそうと考えたのです。
でも、こう言いました。
「あー!俺この計算の仕方習ってないわー!」
どんぐりでは「習っていない」「分からない」は禁句です。
この言葉を言うと考えることをやめてしまうからです。
ただ、彼のこの「習っていない」発言には続きがあります。
「じゃあ7865枚を10個に分けていくしかないなー。数が多いなー。どうすればいいんやろー。じゃあまずは7865枚を二つに分けていくかー。レッドとホワイト半分ずつやからなぁ。」
(考えてること全て口にするタイプの彼。めっちゃしゃべる笑)
大人だとこういうことは簡単に思いつきます。
でも、小3~4ぐらいの割り算を知り始めたぐらいの子どもにとって、この「分ける」という作業は思いのほか難しいのです。
彼はそれからどんどん絵を描きました。
7865枚を2つに分けると3932枚ずつになり、1枚余ります。
そして3932枚のカードを10人に分けました。
ひっ算で解ければすぐに答えがでるものを、時間をかけて分けていきます。
3932枚を10人に分けると一人393枚になり、さらにまた2枚余ります。
じゃあこの問題文にある「最低でも、最高でも」の意味とは。
この余ったカードはどうすればいいのか、彼は1時間考えました。
「え?もう1時間経ったん?オレ、1時間もずっとこの問題考えてたん?」
あっという間の1時間。
習っていないものを、理解しがたいものを彼なりに一生懸命考えました。
どんぐり歴4年目の彼。
逞しくなったなぁ…と思います。
どんぐりは読解力・思考力を育む問題ではありますが、育んでいるのはそれだけではありません。
子ども達の逞しさ、忍耐力、自信…心を育てているなぁと感じます。
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「はぁ?意味わからん!」
なんでもかんでもこう言ってしまう子が多いことが最近気になります。
子どもだけでなく、それが口癖になっている大人も見かけます。
自分で考える前に、人の話を聞こうとも理解しようともせず、自分のシャッターを下ろしてしまうようなもったいない言葉だなぁと思います。
「正解のない時代だ」と言われますが、ネットを開けば「正解らしきもの」はたくさん出てきます。
自分で考えなくても、ネットで調べればすぐに答えが出ることも多いのです。
でも自分の人生は誰かが答えを導き出してくれるものではありません。
「正解のない時代」だからこそ、子ども達には「意味わからん!」とシャッターを下ろさず、自分の力で必死に考え、悩み、試行錯誤しながら自分なりの答えをだしてほしいなと願っています。
☆教室に関することはこちらからどうぞ☆
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