絵に描くのめんどくさい。
こんにちは。
のんびり学習「まるっと」のどんぐりさんです。
蝉の声を聞くと夏が来たな~と感じますね。
朝ごはんが終わると、蝉を捕まえにパジャマのまま外に飛び出す子どもたち。
「着替えから行ってー!」と叫ぶ私(笑)。
あ~夏だな~。
さて、ある日の教室での出来事。
この日私が何回も子どもたちに伝えたことがあります。
それは、
「式で考えない」
「絵に描いて考えよう」
ずっと絵に描いて考えてきてるのに、ふと計算式で解いて「できた~」と見せてくれることがあります。
そういうときはだいたい「絵に描くのがめんどくさい。」と感じているのではと思います。
考えることなしに出てきた数字をなんとなく計算して、とりあえず答えを出す。
だから「絵がないから絵を描いてきてね。計算じゃなくて絵で考えるんだよ。」と返します。
ある子は「え~~!!」と不満そう。
じゃあどうしてこの式になったか教えてくれる?というと、計算式を言うだけで
説明はできない。
そしてその立式も間違っている。
どうしても子どもたちは文章問題を立式して解くという学校の解き方に慣れていしまっているので、どんぐりに1年通っても時々こういうことが起こります。
「大事なのは答えを出すことじゃなくて、どんな風に考えたかだよ。君がどんなふうに考えたかが分かるように絵に描いてほしい。」
下唇を噛んでちょっと不満そうに、ある子は席に戻りました。
その子が解いてた問題はこちら。
「バッタのパタパタは、お誕生日にずっと欲しかったジェットエンジン付きのスケートボードを博士に作ってもらいました。このスケボーは一回の燃料補給で8cm進めます。では、72cm先の学校に行くには走りだしてから何回の燃料補給が必要でしょうか。出発前は1回分の燃料が入っていることにします。」
最近cmとmmを学校で学んだ彼。
どうやって書けばいいんだ!
くそ!
あーーーもう!!(頭ぐしゃぐしゃ)
気持ちが落ち着いてない。
こんなときは無理にどんぐりをしなくてもいいのです。
自分の力で考えるって結構ストレスがかかること。
だからゆったりとした時間と、落ち着いた気持ちが必要。
気づけば彼は床に寝そべっている(笑)。
でも起き上がり、おもむろに定規をとりだし、絵に描き始めました。
描きながら、あー、とか、ぐわーとかつぶやきつつ。
それでも見ていると、どんどん手が動き出して気持ちも乗ってきている。
つぶやきも無くなりました。
終わりの時間が来てみんなは片付けていたけど、ここで終わったらもったいないと思い、何も言わずに見ていました。
そして「できたー!」と達成感に満ち溢れた顔で見せてくれた作品。
1cmずつ丁寧に書いて、8cmごとに燃料補給。
そこには、最初に計算式で出した答えとは全然違う答えが。
「絵に描いたら答えが見えるね。」という言葉に納得してくれたようでした。
子どもたちを見ていると、その日その日で気分も表情も声のテンションも違います。
やる気がなかったり、イライラしていたり、そんな日もあります。
いい時もそうでない時も、こちらは変わらずじっくり見守り、ゆっくり待ちたいと思います。
【教室のご案内】
のんびり学習まるっと
- 場所 大分市賀来新川公民館
- 時間 毎週土曜日 9:00~10:30/10:35~12:05
(1クラス90分、最後にゲームタイムもあります♪現在ともに満席。)
水曜日クラス開講!
14:00~14:50(年長さん満席)
15:00~16:30/16:00~17:30(小学生)
小学生は2名の空席がございます♪
- 対象学年 年長さん~小学3年生
- 月謝 5,000円
- 連絡先 donguritime.oita☆gmail.com (☆を@に変えてください)
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