こんにちは。のんびり学習まるっと、どんぐりさんです。
先日、友達が私にとても言いにくそうにこう言いました…
「あのさ…前から思ってたんだけどさ…そのマスク、上下反対じゃない…?」
え?
まじで?
半年ちかくこれで歩いてたけど?
37歳。マスクの向きを覚えた秋です。
恥っ。
さて、どんぐりを解いていると同じ問題や似たような問題が何度か出てくることがあります。
ある男の子がこんな問題を解いていました。
「赤亀と青亀と黄亀を1匹ずつ持ったタヌキが日本海を南下しています。亀は全部で63匹いるのですが、赤亀は青亀より18匹多く、青亀は黄亀は丁度2倍います。では、赤亀は何匹いることになりますか。」
全体の数と各々の数の違いから、それぞれの数を出す問題はどんぐりによく出てきます。
今まで私が見てきた子たちは、こういった問題の時はだいたい〇で数の違いを描いて、そこから余った数をそれぞれに割り振るというような絵を描く子が多いです。
この問題を解いていた子もいつもそのように絵を描いていたので、きっとそう描くのだろうと思っていました。
でもなかなか鉛筆が進みません。
絵をじーーーーっと見ています。
どんな絵を描いているのだろうと見てみると、いつものように〇で表したものではありませんでした。
まず赤でわーっと塗って、隣に青もわーっと塗ってあるけど、赤より短くしていて、その赤と青の差のところに18匹と書いてあります。
さらに隣に青を2つに割ったものの一つ分を黄で塗ってありました。
それは黄の2倍にしたものが青だというふうにしているんですね。
「わ~おもしろい!この子はこれからどういう風に考えていくんだろう!」とワクワクしながら見ていました^^
するとこの子はこう言いました。
「赤と青の違いが18匹やけん、63匹から18匹引いた45匹がこの残り…あーそうか。黄の2倍が青なんやけん、赤の18匹引いた残りが青と同じなんやし、そこも黄の2倍ってことやな。やけん、これは黄が5つあるってことや。45を5で割ったらいいわ!」
この子…見えている。
倍が見えている。
違いが見えている。
形もない、わーっと色を塗っただけの絵から倍を見ることができたのです。
できあがった作品がこちら↓
この子は倍の問題、数の違いから元の数を考える問題、様々な問題を解いてきましたが、ここにきて、いろんな問題を考えてきた絵がつながってきたのかなという印象を受けました。
だから絵も変わっていくのだなぁと思います。
私はどんぐりに出会って3年目、教室を開いて2年目のまだまだひよっこどんぐりさんです。
どんぐりをしてきた子がどのように育っていくのかを知りません。
でも、今まさに目の前の子どもたちがその成長を見せてくれています。
この子たちがどんな風に考えるんだろう、どんな風に向き合うんだろう、毎週ワクワクします。
問題が解けない子の保護者さんは心配でしょうが、大丈夫です。
それぞれ歩みのペースは違うから、ゆっくりやっていきましょう。
今教室に来てくれている子がこれからどう育っていくのか、その未来をいつまでも見ていたいなぁ…と思いながら、今日も子どもたちを教室で迎えます。