のんびり学習まるっと

大分市内でどんぐり倶楽部と英語の教室を開いています。

考える忍耐。

こんにちは。のんびり学習まるっと、どんぐりさんです。

 

今月こんな問題を解いていた女の子がいました。

「ダンゴ虫のお母さんが1440円で子ダンゴ虫3匹に、同じお菓子を8個ずつ買ってあげようと思っています。お釣りがでないように買うとすると、1個何円のお菓子をかえばいいのでしょう。」

 

彼女は考えに考え抜いた末…小銭にして24個に分ける!という考えに行きつきました。

その日はそこで終了。

 

翌週、続きをやるというので見ていると、最初は10円ずつ配って240円配り終えたところで手が止まりました。

 

うーんうーん

おやつたべて…

うーんうーん

おやつたべて…

 

時間が来たので、最後にできたところまで見せて~というとそこには50円ずつ振り分けられた絵が!!

おお!よくここまで思いついたね!!(*‘∀‘)

 

そして残り240円。

ここで終わらせてもよかったのですが、まだやりたいということだったのでさらに翌週も続きをしました。

でも全く手が動きません。

残りの240円をどうすればいいか。

大人からしたら「いままでと同じように10円ずつ配ればいいじゃん!」と簡単に考えられそうですが、なかなかそうはいきません。

見守る私も助けたくなる気持ちをぐっとこらえて見ています。

 

でも私はこのとき、内心とても嬉しかったのです。

この子がこんなにも粘り強く考えられるようになったことが。

 

最初どんぐりをはじめた頃は、ちょっと考えてできないと落ち込んだり、泣きそうになったり、わ~っとなっていたこの子が、それでも1年ちょっと続けてくれて少しずつ少しずつ変わっていき、いまでは1問をこんなに我慢強く考えられるぐらい成長しました。

 

答えは出なかったけど、ここまで考えられたことでもう十分はなまる♪

答えはおまけ。

こうかな、ああかなと試行錯誤できたことが彼女の生きる力になる!そう思います。

 

考えるには忍耐が必要です。

すぐに答えが出ない問題を、投げ出さずに向き合う我慢強さ。

 

考えるって結構しんどくないですか?

誰かが教えてくれた方が楽だし早い。

私も時々、「もうだれか決めてくれんかな~」と投げ出したくなるときもります。

そう思いつつ、誰かに決められたら「いや、ちょっと待って」って結局はそうなります(笑)

 

私は子どもたちにも「自分の人生は自分で考え、選び、決断し、誰に振り回されるでもない自分の人生を楽しんでほしい」。

だから私はどんぐりの教室を開いています。

そして、彼女がこんなにも粘り強く考えられる子になっているのが、心の底からうれしかった。

 

でも後日談がありまして…

彼女、答えがでなかったこの問題を「時間があったから!」と家で解いてくれていました(T_T)

 

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お菓子1個60円。

正解にたどり着いています✨

 

彼女の気持ちがうれしくて、大きな〇を書いたら、ニコ~♡と笑ってくれていました^^

その笑顔が見れて本当にうれしかった。

これからも自分のペースでのんびりやっていこうね。

 

教室で待ってるよ。