こんにちは。
のんびり学習まるっと、どんぐりさんです。
もう9月!
夏休みも終わ…っていません。
いや、正確には終わっているのですが。
ここ大分市はコロナ感染拡大のため今週、来週と分散登校で学校に行くのは週に2回。
給食を食べたらすぐに帰ってきます。
夏休みがずっと続いているような状況です。
ふぅ~~~~~~~。(いろいろ察してください( ;∀;))
そんな中ではありますが、保護者さんの意見もお伺いし、感染対策に気を配りながら教室は続けております。
先週の教室で、私が子どもたちに何度か言った言葉があります。
それが
「分かることから絵にかいてごらん。できることからやってみよ?」
24匹のお魚を赤、青、白の3つのグループに分けるという問題を解いていた小1のМくん。
最初はどうしたらいいかな~と悩んでいましたが、そのうち指をつかって一生懸命数を数えていました。
それでもなかなか答えはでません。
M君にどんなこと考えていたの?と聞くと
「24匹を三つに分けてたけど、なかなか答えがでない。」と言います。
「じゃあ分かることから描こうか。M君、今何が分かってる?」
「お魚が24匹いる。じゃあそれを描く!」
すると24匹描いた上に、さっさと三つのグループに分けているではありませんか笑
「絵に描いたらわかったよ」とМ君。
指を何回も数えてもできなかったことが、絵に描くとスラスラ手が動く。
指を数えるのももちろんいいけれど、指だと24本はイメージが残らないから答えがつかみにくい。
だから、わかっていることをまずは丁寧に絵に描いて、絵を見て考える。
大事です。
もう一つ。
小3の二人のℍちゃん。
同じ問題で悩んでいました。
2MX42
「ゆっくり君の家からチュー助の家までは150cm離れています。ゆっくり君は1cm進むのに1分かかります。今日は、途中の公園とお花畑で30分ずつお休みしてチュー助の家まで遊びに行きます。お昼の12時までに、チュー助の家に着くようにするには、何時何分までに自分の家を出ればいいでしょう。」
2人のHちゃん、頭の中で考えていて、全く手が動きません。
話を聞くと、一人のHちゃんは考え方はわかるけどどうやって絵にすればいいか悩んでいるとのこと。
でも話しているうちにふと
「150cmだから10分で10cmで、10をかいていいって、それを60のまとまりにしたら1時間になって…」
おお!じゃあそれを絵にしてみよ!
できることからやってみて!
もう一人のHちゃんは何から考えればいいか分からない、とのこと。
どんなことが分かってるの?と聞くと、問題を自分なりに説明してくれます。
問題は理解している、じゃあ次にその問題から何が分かる?と聞くと
「150cmで150分…か…。」
おお!じゃあ分かってることから絵にしよう!
その後二人ともそれから先はスラスラ鉛筆を動かし、正解までたどり着きました。
私はこの子たちにしたことは、問題のヒントを与えることでも解き方を教えることでもなく、
一人一人を観察し、話を聞き、そしてできることから、わかることからやってみよという声かけです。
失敗したらどうしよう、間違えてたら…という不安な気持ちから、なかなか絵に出来ない子もいます。
でも聞いてみるとしっかり考えられているから「できることからやってみよう」と声をかけてそっと背中を押します。
絡まった毛糸玉のように考えが動かない子がいます。
でもその子も考えられないわけではなく、話を聞いていくうちにそのガチガチの毛糸玉から一本糸がすっとほどけていって、あとはコロコロ転がって簡単にほどけていくこともあります。
絵に描けない。
問題が解けない。
考えられない。
きっとそれぞれに背景があり、理由があります。
だからその子にどんな背景があるのか、その壁は何なのか、どんな風にその子に寄り添えるのかを考えるようにしています。
まだまだ修行不足で、反省も後悔も多々ありますが…。
そして
できることからやってみる。
分かることから考える。
こんな言葉がいつか子どもたちに響いてくれたらいいなぁと思います。
2学期もみんなとどんぐりを楽しむぞ!
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