のんびり学習まるっと

大分市内でどんぐり倶楽部と英語の教室を開いています。

大丈夫?と見るか、大丈夫!と見るか

こんにちは。
のんびり学習まるっとです。
 
これはどんぐりで通信添削を受講していただいている方のお話です。
お母様の許可を頂いてシェアさせて頂きます。
 
その方は個別面談で担任のベテラン先生にこう言われたそうです。
 
「Sちゃん、ちょっと勉強、大丈夫かな?と思ってるんですけど。
その単元を復習する頃には理解しているんですが、
最初、なかなか手が動かないんですよねー。」
 
そこでお母さんはすかさずどんぐりのスケッチブックを取り出し、うちではこういう家庭学習をしているんです!と説明されたそうです。
 

それを見た先生は
「おおすごいですね!いいですね。学校でもこういうのを
 やりたいんですがなかなか時間がなくて。僕も調べてみます!」
 
と言われたそうです。
 
そしてお母さんは彼女の家庭での過ごし方
宿題の取り組み方
メディアとの向き合い方などを話されました。
 
そして先生は最後に
「いやーsちゃんは賢いですよ!」と
さっき心配だと言っていたのにコロッと態度が変わっていたそうです^^
 
そういうやり取りを教えていただき、お母さんが言っていた一言。
 
「先生が「心配だ」と思ってその子を見るのと
「大丈夫だ」と思って見るのとでは大きく変わると思うので、
勝利!と思いました(笑)」
 
 
もう、ほんとそれ。
 
まるっとにも、学校では「問題児扱い」された子がいます。
でも正直私から見たその子は何が問題なのか、さっぱり分かりませんでした。
 
むしろいつもみんなを笑わせてくれて
緊張しがちな子も、その子がいれば心がほぐれている瞬間を何度も見ています。
 
きっと学校の思うように、先生の思うように、
枠にはまってくれないと問題児扱いされちゃうんだろうなというのは感じます。
 
その子の「君のここ、おもろいやん!」「すごいやん!」
を見つける気持ちが大人にあって、
その気持ちで子ども達を見ていれば、
問題行動とされる行動は大人のほうが問題視しなくなります。
 
「ちょっと~」と困ったことをされても
話せば理解してくれます。
 
傍から見れば「困りごとを多く抱えているな」と感じられる別の子は
困っているから周りの人に
「手伝って!」
「誰か助けて~」
「分からん!どうしたらいい?」
とよく聞いています。
 
だから周りの子達がその子を助けている場面をしょっちゅう見ます。
 
そんな子のことを心配になりますか?
いろいろできなくてあの子のこれからが心配だ…と思う気持ちも分かります。
 
でも私からみると困っているのに助けて!と言えないことの方が心配です。
そうやって一人で抱えてパンクしてしまうことの方が困りませんか?
だから私から見れば「できないことは多いけれど、自分で助けを求められるんだからこの子は大丈夫!」と思うのです。
 
逆に他に助けを求められなくとも
その子の世界がちゃんとあって
それを「素敵だね」と大人たちがその環境を見守り
その子がそこに幸せを感じていられれば
様々な困難を乗り越えられる場面もたくさんあります。
 
その世界に共感した人が
自ずと助けてくれる環境も出てくるでしょう。
 
できないことはお互いに補えばいい。
そのためにいろんな個性を持った人間がいるのではないでしょうか。
 
 
 
結局は大人の問題。
 
心配だ~
この子大丈夫かな~
と見るのは
「君を信用できない」というメッセージを送るのと一緒。
 
ちょっと視点を変えて
「あんたのここ、ほんとに面白いな!」
「君にはこれができるもんね^^」
という見方ができれば、
子ども達は自分を信じてもらえていることに誇りを持ちませんか?
 
私もひと昔前はわが子のことを心配し
余計なおせっかいを働き
ともすれば「こっちの道をあるいたほうがいい!」と自分が思う「正しい道」に子ども達を引き連れようとするお母さんでした。
 
でもまるっとでたくさんの子どもたちに出会い
様々な個性に触れ
自分の見方も変わりました。
できるだけ広く、多角的に物事を見られる自分であれるよう私も勉強中です。
 
「君、大丈夫?」と見るか
「君は大丈夫!」と見るか。
 
温かな眼差しで子ども達を見つめていたいものです。