中学英語に必要なことを考えてみた。
こんにちは。のんびり学習まるっとです。
好きな芸人さんは「ずん」の飯尾さんです。
飯尾さんのギャグなら関根さんばりに笑えます。
こんなご時世ですので、たくさん笑って免疫をあげたいものです!
(最近はなかやまきんにくんの「パワー!」だけでめっちゃ笑えます)
さて、先日地元紙に大分県高校入試模試が載っていました。
実際の問題ではありませんが、高校入試の傾向を知るにはいいかと思い解いてみました。
そして過去問もいろいろ見てみて、そこから考えた私なりの考察を書いてみます。
まず驚いたのはその文章量。
大学入学共通試験でもひと昔前にあったような文法問題はなくなり、リスニングと読解問題だけになっていますが、
その流れは大分県の高校入試にもあって、とにかく短い時間のながでまとまった文章を読めるだけの読解力とスピードは必要なのだと感じました。
この読解力を付けるために中学校や塾の先生方はどういう授業・対策をされているのだろう。
お話を聞いてみたい!
設問としてはそこまで難しいものではなく、とにかく読めたら解ける。
でも読めないと解けない。
とにかく、時間内に滞りなく読めること、ここはキーになりそうです。
ただ、その設問の選択しですら長い英文を4つ読んで正解を選ぶ、というような問題もたくさんあるので…もう勘弁してあげて(笑)。
この「読む力」をつけるために越えなければならない壁があります。
一つは文法力。
今の中学英語には高校内容も前倒しで入るようになり、この模試にも多くはありませんでしたが、1文が30字以上からなる関係代名詞が含まれた文はなかなか読みごたえがありました。
修飾・被修飾の関係、SVOCの関係をササっと見分け、文の構造を把握する力、これは高校英語にも絶対的に必要な力ですが、中学の時から意識して読んでいく必要があります。
そしてもう一つの壁は日本語訳です。
この文章量を、いちいち日本語に訳して読んでいては時間が足りません。
英語の語順の通りに、読みながら理解していく。
これは、なかなか難しいです。
私も高校の時、英語科の先生に
「日本語に訳して理解するんじゃなくて、語順で理解していきなさい!」
と何度も言われて、それまで丁寧に日本語に訳してきた中学英語育ちの私はすごく苦労しました。
英語は分からない単語が出てきても前後関係で推測する力が必要です。
ハッキリとは分からないけれど、たぶんこんなこと言っているんだろう、と推測できるようになるにはたくさん英語に触れておくことです。
圧倒的な文章量に触れ、たくさん音を聞き、声に出し、たくさん「英語の経験」を積んでおくこと。
そういう積み重ねがあって、推測できるようになるのです。
だから日本語訳というフィルターを通して理解するのではなく、英語は英語で理解する。
分からない単語が出てきても推測しながら理解していく。
それは入試に限らず、語学を身につける上で必要なことです。
そして大分県の高校入試(英語)の難しいところは自由英作文ですね。
とある分析サイトでも「大分県高校入試の英作文は”難”!」と紹介されていて、納得しました。
実際に問題を載せていいのか分からなかったので載せませんが、
まずテーマが難しい。
私ですら「え…何書こう…。」と悩んでしまうほどでした。
子どもたちを見てると自由にされるほうが「どうしていいか分からない」という子が割といます。
この日本語訳を英作文にしなさいと言われたら書けるけれど、
「このテーマであなたならどうしますか?自由に英語で書いてください。」と言われると書けない。
その一方で難しい英作文は苦手でも、自由に話せる状況だと知っている簡単な英文で必死に伝えてくれる子もいます。
中学生ならばある程度うまく立ち振る舞えるのかもしれませんが、そういう語学力だけではない部分も試されます。
以上、私なりの大分県高校入試分析でした。
私の英語教室はまだ2年目のひよっこで、小学生だけなのですが、もうあと1年もしたら中学に上がる子もいます。
今回過去問を勉強していくことで、この子たちが中学生に上がったらどんなレッスンをしていくべきなのか、方向性が見えた気がします。
ただ、こういう高校入試や大学共通試験を解く度にモヤモヤするものがあります。
それは…そこについていけない子もいるということ。
英語は好きで一生懸命勉強しているけれど、読むのが遅くて点が取れない子。
リスニング・スピーキングはすごく得意なのに、識字障害があるために読むのはどうしても難しい子。
いろんな子を見てきているから、同じように勉強してもみんながみんな点数を取れるわけではないし、その子の能力のせいではない部分で困難を抱えている子もたくさんいます。
そういう子たちがテストや試験の点数だけで英語が嫌いになったり、「自分はできないんだ」と思ってほしくはありません。
小学生の時に好きになった海外のアーティストの曲を聴きながら、まったく歌えないのになんとなく真似して、
英語なんて一つも読めないのに歌詞カードを必死に見て読もうとしたときのあのワクワク感。
中学生になったら親に無断で海外のファンクラブに入って、イギリスからエアメールで会報が届いたときのあの高揚感(突然海外から荷物が届いて親をビビらせる私)。
高校では「大学は留学する!」と勝手に海外の大学の募集要項を取り寄せて、親を困らせながらもそんなことは気にせず、前だけを見て英語を楽しんでいたあのキラキラした時代(結局留学はできなかったけれど)。
英語を使って世界各国の人たちと交流できた大学時代。
英語を知るというのは点数だけでは計れない、楽しさがあります。
勉強として英語ができるかも大事ですが、英語を知っているからこそ知れる世界があるんだよということも子どもたちには知ってほしい。
勉強としての英語も大事。
点数取れなくても英語って楽しい!という気持ちも大事。
私の教室に来てくれる子どもたちには、教科としての「英語」だけではなく、様々な観点から英語の楽しさを味わってほしいなと思います。
それが伝わるようなレッスンにできるよう、じっくり子どもたち一人一人を見てたくさん種まきをしていきます。
お読みいただきありがとうございました。
(はやく中学英語したくなってきた~!)
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