「きのうのおはなみよりきょうのおはなみにきているおばけは 6にんもおおくて 13にんです。」

こんにちは。どんぐりせんせいです。

10月だというのにまだまだ暑いですね～。

朝と昼間の寒暖差もすごいですので、みなさま、体調にお気をつけください。

今日、ある一年生がこんな問題を解いていました。

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「おばけのおはなみはにぎやかです。とくにうすぐらいところにたくさんのさくらのはながさいているとおおさわぎしてたのしみます。きのうのおはなみよりきょうのおはなみにきているおばけは 6にんもおおくて 13にんです。では、きのうときょうのにんずうをたすと　みんなでなんにんになるでしょう。」

この問題は、教室の子どもたちが毎回頭を悩ます問題です。

特に、「きのうのおはなみよりきょうのおはなみにきているおばけは 6にんもおおくて 13にんです。」という部分の読解が難しく、なかなか絵が進みません。

この一文って、構造が複雑なんですね。

主語→おばけは

述語→13人です

その間にある、その他の修飾語が多く、文を複雑にしています。

これが、

「きょうおはなみにきているおばけは13にんで、きのうのおはなみより6人おおいです。」

と書かれれば、13人より6人多いから昨日は７人だな、と分かるようなものを、わざわざ複雑にしてくれているどんぐり問題(笑)

でも、子どもたちはこの一文を30分、40分かけて考えています。

何度も呟きながら、頭に想像しながら。

その姿は、その一文を体に染み込ませて体感しているように見えます。

そして絵に描けたとき、「そういうことか～！」と晴れ晴れとした顔になります(^^)

どんぐりの問題が思考力だけでなく、読解力もつけるという理由がここにあるんだなぁと思います。

国語でも、英語でも、文の構造(主語、述語、修飾語、指事語や品詞など)を理解していくのは非常に大事です。

でも、小、中、高校と国語の文法の授業ってそれほど時間を割かないし、当時私はちんぷんかんぷんでした(笑)。

でも、塾講師になり、文法が分かっていない子は、本当に読み取れないし、読み取れないから(読解力がないから)、どの教科においても講師が説明することがすんなり理解できないという状態を、たくさん見てきました。

だから、とにかく手早く暗記に走り、それでも高校受験ぐらいまではなんとかなるんだけど、高校にはいって勉強が全然ついていけなくなった…という子も数多くいました。

だから、文の構造を理解していくのは本当に大事で、そこから文章や先生の話が目に見えるように分かり、読解力がついていくのです。

どんぐり問題のこの一文。

「きのうのおはなみよりきょうのおはなみにきているおばけは 6にんもおおくて 13にんです。」

複雑だけど、それをしっかり自分の思考だけでかみ砕き、理解していく。

文法は習っていないけど、低学年のうちから文の構造を体感していく。

たくさん問題は解かなくても、確実に読解力がついていきます。

今日、解いた一年生は、一切頭を悩ますことなく、素敵な作品を仕上げました。

こんなに簡単に解いちゃうなんて、拍子抜けしたよ。

みんな、少しずつ確実に読解力がついてるね＾＾

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