のんびり学習まるっと

大分市内でどんぐり倶楽部と英語の教室を開いています。

その日のために、この一年があった。

こんにちは。のんびり学習まるっと、どんぐりさんです。

 

先日、実家から送られてきたロシアンクッキーを家族で食べました。

12枚中、2枚は激辛クッキー。

見た目で分からなければ、匂いも普通のクッキー。

 

結果は…

 

2枚とも私が引きました(゚Д゚;)!

 

こんなことある?

笑神様、降臨!!?!?

(子どもが引かなくてよかったなというレベルで激辛だった)

 

さてもうすぐ一年。

教室にもどんぐりを始めてちょうど1年経つ男の子がいます。

 

最初は絵を描く、絵で考えるということができず、なかなか苦労しました。

そして何より、「早く終わらせたい」「早くできればいい」という思いが強く、なかなか「ゆっくり、丁寧に」とはいきませんでした。

 

その子も半年が経ったころには「早く」という言葉を使わなくなり、1問をこうかな~ああかな~とゆっくり考えるようになりました。

 

その子がこの1年間解いてきた問題の中で、まったく絵が動かなかった問題があります。

 

「赤卵と青卵と黄卵5こずつで、位取り遊びをしました。十の位につくと10点、一の位につくと1点ゲットできます。赤卵の合計は32点、青卵の合計は23点、黄卵の合計は41点でした。十の位についた卵と一の位についた卵では、どちらが何個少ないでしょう。」

 

この位取り遊びの問題は、みんな「位取り遊びってなに!?」から始まり、すぐにルールを理解する子もいれば、まったく分からないと固まってしまう子がいます。

 

この子は後者でした。

この一年何度か解いたけれど、やはり同じように固まり、絵が動きません。

 

そして、先週お宝問題としてまたこの問題を解きました。

「あ~これ苦手や~。」と最初から気がのらない様子。

やはり同じところで固まります。

 

そして私のところに来て黙って作品を見せました。

「これどんな問題なん?」と聞くと

「赤卵が5個あって…それで十の位に行くと10点で…一の位に行くと1点…。

……あ!!!」

 

と、何かをひらめき急いで絵を描きに戻りました。

 

作品を見ると、赤卵は32点だから十の位に行った赤卵が3個で、一の位に行った卵が2個という絵が✨

それを青、黄と描いていて、十の位に行った卵は9個、一の位に行った卵は6個と分かり、正解までたどり着けました(T_T)

 

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あーこの子の頭の中で絵が動いたんだなぁ、とその瞬間を見れた私は感動したし、なによりも、彼の目がかっと開いて閃いた瞬間を親御さんに見せてあげたかったなぁと思いました。

 

「なんだ~そういうことやったんや~♪」

とニコニコしている彼。

 

「早く!早く!」と言っていた彼が粘り強く考えられるようになり、頭の中で動かなかった絵が1年たってようやく自分で動かせるようになりました。

自分の力で正解を導き出せた自信は、これからも彼を支えてくれるものだと思います。

 

この日のために、このキラキラした笑顔のために、この一年があったんだなぁと年の終わりにしみじみと感じました。

 

これからも難問に出会うこともあるだろうけれど、試行錯誤しながらゆっくり進んでいってね♪

来年も楽しみです!

 

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